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【 1 】 『 CAN'T BUY A THRILL
』 1972年 10月 ABC 17位 (ビルボード誌)
グロテスクなカバーワークとは裏腹に、当時としては実にクオリティの高い内容。
ラテンビートの効いた再デビューシングル、"Do It Again
"がビルボード誌のチャートで
6位、という幸先の良いスタートとなる。2ndシングル "Reelin' In
The Years
"も11位にランクされた。この2曲のイメージが強いアルバムだが、すでにJAZZの影響を強く打ち出しており、当時流行してた南部ロック志向とは一線を画している。
N.Y.出身の彼らが作った郷愁あふれる作品は、L.A.産ながら非常にN.Y.的。JIM
HODDERがヴォーカルをとる "Midnitecruiser
"など、聴き所も多い。BECKER含め3人のギタリストがいるのにもかかわらず、ELLIOT
RANDALLをフィーチャーするなど、すでに2人の理想が垣間見れる。
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【 2 】 『 COUNTDOWN TO ECSTASY
』 1973年 6月 ABC 35位
今から考えると意味深なタイトルでもある。
製作途中にヴォーカルのDAVID PALMER
が抜け、KATZの薦めで渋々FAGENが歌う様になる。PALMERのスタイルではFAGENとBECKERの思想を表現できなかったようだ。
前作でシングルカットされた2曲が
FAGENのリードだった事から考えても、時間の問題だったのかもしれない。また残り5人のバンドメンバーの他に15人のミュージシャンがクレジットされ、スタジオユニットとしてのコンセプトが既にできつつある。"Show
Biz Kids " と"My Old School "
がシングルカットされたが、大したヒットには至らなかった。それよりもこのアルバムの最大の魅力は、"
Bodhisattva " や" Your Gold Teeth "
といった曲の脱ロックというか、JAZZ的なアプローチに尽きる。発売後の
9月に ROYCE JONESを加え、初の全米ツアーも行った。
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【 3 】 『 PRETZEL LOGIC 』
1974年 3月 ABC 8位
中期 の名作。これで初期 STEELY
DANサウンドは完成したといえる。1stシングルで
4位を記録した"Rikki Don't Lose That Number "
はロック史上に残る名曲とされている。ちなみにこの曲のイントロは
HORACE SILVERの" Song For My Father "
がそっくり流用されている。
この曲は彼らのキャリアで最も売れたシングルとなった。 JIM
GORDONはじめ20人ものミュージシャンが列記されているが、個別のクレジットがないので詳細不詳。日程の関係でデビュー前に書いた曲が3曲も焼き直して使われ、STEELY DAN名義で唯一のカバー曲、
D.ELLINGTONの" East St.Louis Toodle-oo
"も収録された。また、タイトル曲などBLUESの影響も強調されるようになる。発売後、MICHAEL McDONALD、
JEFF
PORCAROをフィーチャーしたツアーが行われた。前回に比べ、音響システムや演奏レベルなどは
FAGEN
達にも納得できるものになっていたが、ツアーの過酷さに加え、ヘヴィーメタルBANDの前座ばかりというセッティングに耐え切れず、結局7月4日のSANTA
MONICA でのギグが最後のものとなった。
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【 4 】 『 KATY LIED 』
1975年 3月 ABC 13位
念願のスタジオユニットとして再始動した2人は、LARRY CARLTONやPHIL
WOODSなど、よりJAZZフィールドのミュージシャンを起用するようになる。PORCAROの弾けるドラムから展開する"
Black Friday "
がシングルカットされたが、37位と伸び悩んだ。しかし2人は全く意に介さず、それどころか、レコード会社の意向にも逆らうかのようにシングルヒットは考えなくなっていた。どうみてもシングル向きでない
" Bad Sneaker
"のカットはその証しだ。それよりも2人は、ノイズリダクションシステムのトラブルによる音質の悪さに憤慨し、完成したアルバムを全く聴かなかったという。アルバムカバーのイラストは
2nd同様、当時のFAGENのガールフレンド、DOROTHY
WHITEが手がけた物。
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【 5 】 『 THE ROYAL SCAM 』
1976年 5月 ABC 25位
またしても気持ち悪いカバーデザインだが、内容は輪をかけてすごい。McDONALDが脱退し、正式にデュオとなった
STEELY DANのサウンドはさらに進化を始めた。
突き刺さるようなシャープなサウンドは次作『AJA
』までの過渡期における一瞬のヒラメキの様だ。
ロックとブルースそしてJAZZが見事に融合した、屈指のギターアルバムに仕上がっている。
なんといってもPORCAROを袖にしてまで採用した、BERNARD
PURDIEとCHUCK RAINEY のリズムコンビは秀逸だし"Don't Take Me
Alive " でのCARLTONのギターソロ
は本人も自分のベストワークと認めている。 "Fez
"では珍しく、というよりSTEELY
DANのアルバムで唯一、3人目のライター(共作者) PAUL GRIFFIN
がクレジットされている。『AJA 』・
『GAUCHO』に比べ、いまひとつ評価が低いが、サウンドのユニークさでは決して劣る事はない。どの曲もそれぞれ聴き所があり、何度聴いても飽きないアルバムだ。またしてもシングルヒットはなかったが、"
Haitian Divorce" はイギリスでヒットした。
このアルバムも含め、STEELY
DANの全てのアルバムがゴールドディスクを獲得しているが、このアルバムでようやく専門家にも評価されるようになった。
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【 6 】 『 AJA 』 1977年
9月 ABC 3位
言うまでもなく、STEELY
DANの最高傑作。AJAとはASIA、アジアの事。STEELY DAN
の曲には必ず異国への憧れが織り込まれており、地名も頻繁に登場する。アジアへの憧憬が、山口小夜子のジャケットに表現されている。前作よりさらにJAZZ界のビッグネームを大挙して起用。その数は総勢35人におよぶ。その大先生達を適所に配置し、完璧なアンサンブルを醸し出している。また彼ら、職人達もゲスト気分を微塵も見せず、緻密な官能世界の構築に腕を振るっている。実際多くのミュージシャンが、STEELY
DANとの仕事を最高の経歴と捉えているのだ。ホーンアレンジはTOM
SCOTTが一手に引き受け、リズムは、前作同様CHUCK
RAINEYがBASSを独占してるが、ドラムは、S.GADDからE.GREEN、PURDIE、RICK
MAROTTAと一曲ごとにかわるという贅沢さ。ギターはJ.GRAYDONはじめLITENOUR、KHAN、CARLTON
、PARKS
と、もう書き切れない。クレジットを見ながら聴くのが楽しい。これが製作されてから既に20年以上になるが、このクオリティを上回るアルバムが何枚発表されただろうか?まさに不朽の名作だ。シングルも"
Peg" " Deacon Blues" " Josie "と3曲
のTOP40ヒットを生み出し、アルバムチャートでも3位を記録し、初のプラチナディスクとなった。
B.JOELの『 STRANGER 』 と FLEETWOOD MACの 『 RUMORS
』がなければ…。78年のグラミー賞で 『AJA 』 は BEST
ENGINEERED NON -CLASSICAL RECORDING
に輝いた。その後2人は3回目のツアーを行う契約をするが、最初のリハーサルで、メンバーがギャラ比べを始めたため、日程の発表を待たずにキャンセルとなった。
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【 7 】 『 GAUCHO 』 1980
11月 MCA 9位
前作の商業的成功ですぐに次のアルバムを作る必要もなくなり、N.Y.に引っ越した2人は、N.Y.とL.A.を何度も往復しながら、少しずつ製作を進めていった。
メインのセッションマンたちの多忙に加え、最初に完成した曲"
Second Arrangement
"の紛失(事故で消去された)やBECKERのガールフレンドの死、またBECKER自身も交通事故で複雑骨折するなど、不幸が重なった。また、契約問題に係わる訴訟等もあって、発売は延び続け、3年もの月日の末、ようやく11月末に『
GAUCHO
』は発売された。前回を上回る数のJAZZの大御所を起用した贅沢なアルバムだ。北米ツアー中だったM.KNOPLERまで動員された。全く贅肉のない、完璧なサウンドプロダクション、『
AJA
』を超える完成度は、ある意味で予想を覆すものだった。同時にこれが最後の作品になるという事は誰の目にも明らかだった。これ以上の物はつくれないだろう‥‥。"
Hey
Nineteen"は10位にランクされ、R&Bチャートにも登場(68位)した。しかしこういった佳曲や全体的なプロダクションは前作を上回っているものの、前作のようにミュージシャンの職人芸(インプロヴィゼーション)が光る瞬間は確実に減ってしまった。特にギターの使用法がすっかり変わり、ソロワークが殆どなくなってしまったのも目立つ。
職人達のプレイは2人の描いた設計図の上にはめこまれた部品の様でしかない。2人は後に『AJA』で音楽的・精神的にピークに達した、と告白している。レコード会社の報復的値上げ(アメリカで初めて、$9.98のプライスが付いたレコードになった。)にもかかわらず、アルバムチャートの
9位まで上昇した。ちなみにこのセッションにかりだされたミュージシャンは、クレジットされた42人の倍をこえる90人で、製作費はNICHOLSいわく、「
一億円はかかってない。」位だったそうだ。
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【 8 】 『 NIGHTFLY 』 by
DONALD FAGEN 1982 WARNER 11位
81年6月21日に正式に活動停止を発表したSTEELY
DANだったが、マウイに隠居したBECKERとは対照的に、FAGENはKATZとスタジオワークを続け、自叙伝的なコンセプトアルバムを発表した。その内容と良き時代のJAZZ風な渋いジャケットとが見事にフィットしている。
例によって
29人もの一流セッションマンを動員して作られた作品群は、基本的にSTEELY
DANサウンドを継承しており、BECKERの存在を忘れる程だ。
唯一のカバー" Ruby Baby"が JAZZならぬTHE
DRIFTERS、とR&Bの影響も見受けられる。この曲は初期のツアーのウォームアップでよく演奏されていたそうだ。
他は全てFAGEN単独の作品。これで、STEELY DAN =
FAGENだったという図式が横行した。 しかし、後期の STEELY
DANのアルバムと比べても、音はシンプルになり、ダイナミズムと研ぎ澄まされた緊張感が減退した点は否めない。BECKERの領域?のギターの勢力範囲を圧縮した事で魅力が半減しているのだ。"I.G.Y."がR&Bチャートでも54位にランクされるなど、アルバムもヒットし、ゴールドディスクを獲得、グラミー賞でも7部門にノミネートされた。
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【 9 】 『 KAMAKIRIAD 』 by
DONALD FAGEN 1993 WARNER
実に12年ぶりに発売されたアルバム。BECKERがプロデュースという嬉しいニュース付だ。
N.Y.に完成した2人の所有するスタジオ RIVER
SOUNDで完成された今作は、それ程有名なミュージシャンの参加なしにあの音を出しているのだから恐れ入る。ほとんどのベースとギターを弾いているのはBECKERだ。
前作以上にコンセプチュアルな内容で、キャッチーな曲が少ないためか、セールス的には今一つだった。『NIGHTFLY』以後発表された数曲にも見られたような、張り詰める様な緊張感があまり感じられない。正式に結婚したせいか??
その奥方 LIBBY TITUSが " Florida Room"
の詩を共作している。また " Snowbound"
はBECKERとの共作で、80年代後半、コンビ復活を模索してた時の作品らしい。実際、2人は活動停止の発表以後もずっと親密な関係にあった。FAGENは2ndアルバムの製作を84年頃から幾度か試みていたが、一人では曲が書けない時期もあり、うまく行かなかった。やはりBECKERの存在が不可欠だったようだ。これで事実上STEELY
DANが復活したと言えるが、このアルバムのプロモーションを兼ねてSTEELY
DANがツアーを行うと発表された時には、さすがに驚かされた。地元N.Y.公演の切符は3分で
SOLD
OUT。初来日も果たした。93年の秋に始まった全米ツアーはメンバーを若干変えて94年に再開され、合計56回ものギグを行った。
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【 10 】 『 11 TRACKS OF WHACK
』 by WALTER BECKER 1994 GIANT
ツアーで歌った時も驚いたが、まさかBECKERのソロが出るとは。しかし実際には『KAMAKIRIAD
』
とほぼ同時進行で製作されていた。BECKERはFAGENにプロデュースを依頼していたが、最終的に2人の共同プロデュースとなっている。内容的には、BECKERがそれまでにプロデュースした作品の集大成のようだ。
PARKS、BOB SHEPPARDにJOHN
BEASLEYといったBECKERファミリーとでもいうべき面々がバックを固めている。
" Book Of Liars "
はクレジットではBECKER単独作品となっているが、実は70年代に書かれたFAGENとの共作。他はBECKERのオリジナル。全体的には
STEELY
DANサウンドの延長なのだが、やっぱりBECKERの歌(声)が気になってしまう。LIVEと比べると随分マシなのだが。
歌うようになったのは RICKIE LEE
JONESの影響が大きかったそうだ。
日本盤はボーナストラックが一曲入っている。
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【 11 】 『 TWO AGAINST NATURE
』 2000 2/29
なんと20年ぶりに発売されたフルアルバム。 “Cousin Dupree”がグラミー賞獲得。
参加ミュージシャン
Guitar : W.Becker, D.Parks, P.Jackson Jr., H.McCracken他
Bass : W.Becker, T.Barney
Drums : V.Colaiuta, M.White, R.Lawson, S.Emory他
Keyboard : D.Fagen, Michael Leonhart, Ted Baker
Horn : L.Marini, C.Potter他
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【12 】 『 EVERYTHING MUST GO 』 2003 6/10 |
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【 1 】 『 + FOUR STEELY DAN 』
1977 ANCHOR
イギリスで発売された4曲入り12インチシングル。彼らの幻のデビューシングル
" Dallas " (これはなぜかJIM
HODDERがヴォーカルをとっている。)と そのB面に入ってた" Sail
The Waterway"を収録したもの。
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【 2 】 『 STEELY DAN 』
1978 日本コロンビア
日本で企画された、初めてのベストアルバム。元々は上記の
『+ FOUR STEELY DAN 』 を国内発売する際、12インチシングルという概念が一般的でなかったため、ベスト盤にした物らしい。『AJA
』 と同じ藤井秀喜氏撮影の山口小夜子のジャケット。(ちょっと恐い。)先の2曲はBOOT盤のCDにも最近収録されたが、
このベス ト盤も既にコレクターズアイテムである。7曲入り。
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【 3 】 『 FM 』 Film
Sound Track 1978年7月 MCA 5位
架空のFM局を舞台にした映画のサントラ。STEELY DANとして唯一の提供曲であるタイトル曲
"FM " はビルボードチャートで13位のヒットを記録した。サントラには"Do
It Again"とインストバージョンの
"
FM Reprise "も収録されている。
ミュージシャンは、
FAGEN(P)、 BECKER(G&B)、 PETE
CHRISTLIEB(Sax)
、J.PORCARO(Dr)、V.FELDMAN(Perc)
、T.
SCHMIT 、 G.FREY 、D.HENRY(Vo )、ストリングスアレンジはJOHNNY
MANDEL。ブート盤の音源から察するに元々は『 THE ROYAL SCAM 』用に書かれた曲のようだ。ちなみに『 GOLD EXPANDED EDITION 』に収録されている"FM "はSAXソロが長い別バージョン。゛
FM Reprise゛は(゛Dallas゛、゛Sail The Waterway゛を除く) S.D.名義で唯一CD化されていない曲。映画のエンディングでは5分に及ぶ長いバージョンが流れるが、サントラでは3分程度にエディットされている。映画自体は日本の青春ドラマのような内容で、全くヒットしなかった。
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【 4 】 『 GREATEST
HITS 』 1978年 11月 ABC 30位
初の公式ベストアルバム 。2枚組ながら プラチナディスクに輝き、30位を記録。
『 ROYAL SCAM 』のアウトテイク " Here
At The Western World " が初めて収録された。この曲調はある意味で興味深い。これが
『 THE ROYAL SCAM 』に収録されていたら多分浮いていただろう。
『AJA 』的でもなく、どちらかといえば、『GAUCHO』に近い作風である。
選曲は全て 2人によるものだそうだ。最近CD化された。
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【 5 】 『 STEELY DAN 』
1981 MCA
解散を待ってたかのように発売された、日本独自企画の2枚組みベスト。ワンダリングミュージックという邦題で、19曲入り。選曲は概ね無難なもの。未CD化。
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【 6 】 『 HEAVY METAL 』
Film Sound Track 1981 ASYLUM 12位
アニメ映画のサントラでFAGEN 初のソロワーク
" True Companion" を収録。他の曲は
BLACK SABBATH等のハードロック系の曲ばかりで明らかに浮いている。録音メンバーはFAGEN(Syn. & Kalimba & B.Vo)、W.LEE(B)、S.KHAN(G)、ED WALSH(Syn)、:D.GROLNICKS(Rhodes)、CRUSHER BENENETT
(Per)、Z.SANDERS(Vo.)。プロデュースはFAGENとE.SCHEINER。元々はインスト曲だったそうで、3分半に及ぶ長いインストパートの前半と1分半のヴォーカルパートの後半から成り立っている。S.KHANの幾何学的なギターソロが印象的。『 GOLD EXPANDED EDITION 』に収録され、簡単に聴けるようになった。
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【 7 】 『 GOLD 』 1982
MCA
上記の【 4 】を一枚に圧縮した廉価版。選曲は "King Of The
World " など ??
という感じ。91年に改定発売されたCDには、4曲のおまけつき。
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【 8 】 『 A DECADE OF STEELY
DAN 』 1985 MCA
初めて出た、CDのベスト盤。目玉の"FM"
のオリジナルヴァージョンはCDではこれにしか入ってない。無難な選曲。定番アイテムといえる。
14曲入り。
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【 9 】 『 THE VERY BEST OF STEELY
DAN 』 1986 MCA
再結成の噂が流れた頃、イギリスのMCAの企画で発売された物。
当時は TVで CMも流してたらしい。趣向の問題か、 " Doctor
Wu"はじめ、【 5 】の日本物とは選曲が全然違う。最近『 THE
REELIN' IN THE YEARS 』
というサブタイトル付きでCD化された。18曲入り。
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【 10 】 『 BRIGHT LIGHTS, BIG
CITY 』 Film Sound Track 1988 WARNER
PREMIERE という雑誌の映画音楽レヴューを不定期に執筆していた関係だろうか?FAGENはJAY McINERNEY原作の映画のスコアを任された。サントラにもFAGENのオリジナル"
Century's End " が収録されている。珍しくTIMOTHY MEHERと詩を共作しているが、キレのいいホーンがフィーチャーされたFAGENらしい曲。プロデュースはKATZで、プロモーションビデオも作られたが大したヒットにはならなかった。シングルや12インチシングルには、"Shanghai
Confidential" も収録されている。
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【 11 】 『 THE NEW YORK ROCK AND
SOUL REVUE 』 1991 GIANT
2枚目のソロアルバムの製作に行き詰まっていた1989年、FAGENはガールフレンドのLIBBY
TITUSが企画する小さなクラブでのショーに出演するようになり、CARLY
SIMONやDR.JOHNらと共にFAGENもステージを楽しむようになった。このショーは評判を呼んで、徐々に規模が大きくなり、NEW
YORK SOULと名づけられた。翌年にはBEACON THEATERで行われる程になり、91年3月21日に行われたライヴが録音・発売された。FAGENはプロデューサーとしてショーのホストもつとめ、大半の曲で演奏もしている。ハイライトは盟友
M. McDONALD と共演した"Chain Lightning"と
"Pretzel Logic " 。この時のメンバーで全米ツアーも行った。これにBECKERが飛び入り参加した事が、STEELY
DAN復活の直接のきっかけとなった。
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【 12 】 『 GOLD Expanded
Edition 』 1991 MCA
FAGEN
が再び脚光を浴びたため、急遽改定発売になった。なんといっても売りは、4曲が追加収録されている事。
" True Companion"と"Century's End"
のリミックスヴァージョン、"Bodhisattva" のLive
ヴァージョン、(1974年 SANTA
MONICAでのLiveで、M.McDONALDがヴォーカル、J.PORCARO と
J.HODDER
のツインドラムは迫力。ただし音は悪い。もともとはシングル
"Hey Nineteen" のB面に収録されていたもの。) "FM
"はギターソロの代わりに
SAXソロが長い、ニューヴァージョン。
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【 13 】 『 CITIZEN STEELY DAN
』 1993 MCA
リユニオンツアーを記念して発売された4枚組 BOX SET。STEELY
DAN の7枚のアルバム全曲と " Here At The Western World "と
"FM" と "Bodhisattva" のLive ヴァージョン、そして未発表の
"Everyone's Gone To The Movies "
の71年録音のDEMO、の4曲を加えた66曲収録
。前編リマスター音源で音が良い。また日本盤には人脈図のおまけ付。
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【14 】『 THEN AND NOW
〜REMASTERED THE BEST OF STEELY DAN 』 1993 MCA
デジタルリマスターをした上記BOXと同時発売されたベスト盤。日本物かと思っていたが、イギリスで編集された物らしい。収録曲は16曲で近年に評価の高い後期の曲が多いが、"
Haitian Divorce" や" Dirty Work"
などイギリス趣味も入ってる。
ちなみにベスト盤の選曲に触れると、全てに収録されているのはなんと"
Reeling〜 "" Rikki〜" の2曲のみ。これと " Do It Again"
"Bodhisattva"" Black Friday " "Peg""Deacon Blues""Hey
Nineteen ""FM"
あたりがいわゆる彼らの代表曲という事になりそうだ。
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【 15 】 『 ALIVE IN AMERICA
』 1995 GIANT
歴史的事件の記録と銘うたれた、93年〜94年のリユニオンツアーのライヴ盤。
相変わらず変なアートワークだ。音源は全てアメリカの公演。
ちなみに94年の北米ツアーは93年のラインアップ(来日したメンバー)の内、ギターがDREW
ZINGGからGEORGE WADENIUSへ、ドラムスがPETER
ERSKINEからDENNIS
CHAMBERSに変更された。選曲も公演によって毎回変わり、"
Tomorrow's Girls" から" True Companion "
まで様々な曲が演奏された。このLIVE盤は選曲がいまいちなのと曲数が少ないのが不満だが、数あるブート物に比べると格段に音がいい(当然?)のが嬉しい。
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【 16 】 『 THE VERY BEST OF STEELY DAN 』 1979 MCA
妙なベスト盤を発見。日本のみで発売されたものらしい。“DoItAgain、RikkiDon'tLoseThatNumber、PretzelLogic、DeaconBlues、Reelin’InTheYears、
Peg、BlackFriday、TheFez、ShowBizKids、MyOldSchool、Josie” の11曲入り。
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【 17 】 『 SHOW BIZ KIDS 』 |
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【 18 】 『 THE VERY BEST OF STEELY DAN 』 1987 Telstar Records
廉価版のベスト盤。イギリス盤らしい選曲。【9】を1枚にまとめた物か?
“DoItAgain、RikkiDon'tLoseThatNumber、Pretzel Logic、Doctor Wu、Reelin’InTheYears、Kid Charlemagne
Peg、BlackFriday、TheFez、ShowBizKids、MyOldSchool、FM、Haitian Divorce、Any MajorDude〜” の14曲入り。 |