SOUNDS LIKE STEELY DAN LAST UPDATE 00/04/15
STEELY DANOPHILE (=STEELY DAN マニアの意) にとってはSTEELY DAN風のフレーズを聞くだけでも嬉しいもの。
そんなわけで、それっぽい音(曲・アルバム)を独断と偏見で集めてみたのがこのページ。
基準は特にないので、他にもSTEELY DAN風の曲やアルバムがありましたら、是非作者までお知らせ下さい。
S.D.にいかに似てるかを、AからEでレベル分けしました。★の数はS.D.ファンに対するお勧め度。無記載は未聴です。
STEELY DANシンドローム
STEELY DANは70年代においても、また現代においても、まさに ワン&オンリーな存在だが、レコーディングユニット
としてのスタイルもさる事ながら、サウンド面の影響は絶大で、多くのフォロワーを生んだ。
その中でも有名なのが、80年代中頃のイギリスにおけるSTEELY
DANシンドロームである。
BECKERがCHINA CRISIS のアルバムをプロデュースしたのをきっかけに、それらしい作品が続々登場している。
@ CHINA CRISIS A+ ★★★★★ →SESSION WORKS 参照
A FRA LIPPO LIPPI A+ ★★★★★ →SESSION WORKS 参照
という本家から始まって、
B PREFAB SPROUT 『 SWOON 』 1984 C ★
CTHE BIBLE 『 WALKING THE GHOST BACK HOME
』 1986 B ★
DDANNY WILSON 『 MEET THE DANNY WILSON 』
1987 A ★★
E THE KANE GANG 『 MIRACLE 』 1987 E ★★
F LOVE AND MONEY 『 STRANGE KIND OF LOVE
』 1988 E ★
G THE BLUE NILE 『 A WALK ACROSS THE ROOFTOPS
』 1989 E ★
以上のBANDの大半がデュオまたはトリオで、BANDというより、ソングライターを前面に出していて、
レコーディ
ングアーティストとしての性格が強いなど、サウンド以外の影響も強い事がうかがえる。
音的にはちょっと違うものの、DEACON
BLUE なんていう名のBANDも同時期に登場した。
他にも、HUE & CRY、ROACHFORD、GO WEST、CURIOUSITY
KILLED THE CAT、BREATHE、
NICK HAYWARDなども自らSTEELY
DANの影響を認めている。
本人達も参加しているアルバム
◎ FAR CRY 『 THE MORE THINGS CHANGE ...』
1980 A ★★★★★
◎ ROSIE VERA 『 ZAZU 』 1986 A ★★
◎ EYE TO EYE 『 EYE TO EYE 』 1982 B ★★★
◎ TERENCE BOYLAN 『 TERENCE BOYLAN 』 1977 D ★★★
◎ SNEAKER 『 SNEAKER 』 1981 C ★★★
以上は SESSION WORKS のページを参照下さい。
その他 以下はアイテムは基本的にSTEELY DAN と直接の関係はありません。
◎ JAY GRUSKA 『 GRUSKA ON GRUSKA 』 1974 D ★★
" 99" のコード進行やホーンアレンジなど、まるっきり
STEELY DAN。 74年にこの音は早すぎた。
完全にFAGENの先を行ってます。GRUSKA 恐るべし。
◎ BOBBY CALDWELL 『 CAT IN THE HAT 』 1980 B ★★★
BOBBYの美声に隠れて聴き流してしまうが、このアルバム全体にSTEELY DANサウンドがちりばめられている。
STEELY
DAN探しをしながら聴くと面白い。" You Promised Me "は" Haitian
Divorce "と出だしがそっくりだし、
BOBBY本人も『 AJA 』 が大好きらしく、裏ジャケのデザインが全く同じ。
◎BOBBY CALDWELL 『 CARRY ON 』 1982 C ★★★
前作に引き続き、全体的に影響が見られる。" Sunny Hills " は" Rikki Don't
〜 "のベースラインを そっくりもらっちゃってます。
◎ BERNARD OATTES 『 FRAME BY FRAME 』 1992 A+ ★★★★★
ご存知 シンドロームから出たA.O.R.傑作盤。全曲に多大な影響が見られるが、彼なりによくまとめてます。
2nd 『 SOUL DETECTIVE 』 1994 A ★★★★★ も同様にお薦め作品。
◎ LARSEN-FEITEN BAND 『 LARSEN-FEITEN BAND
』 1980 C ★★★
ホーンアレンジやギターのからみ方など、おいしい所を移植した感じ。全体的にカラッとしてるところが相違点か。
◎ FULL MOON Featuring LARSEN-FEITEN 『 FULL
MOON Featuring LARSEN-FEITEN 』 1982 C ★★★
出だしがそれっぽい、"Phantom Of The Footlight "など、ヴォーカルナンバーは前作より似てるかも。
◎ PAGES 『 PAGES 』 1978 C ★★★
◎ PAGES 『 FUTURE STREET 』 1979 C ★★★
この2作品は、フレーズ等の直接的な影響はないが、全体的に漂う JAZZYな香り、
緊張感、複雑なコード進行など、かなり近いものがあります。クオリティーも最高。
◎NIELSEN PEARSON 『 NIELSEN PEARSON 』 1980 C ★★★
全体的に前述のPAGES風だが、"Don't Let Me Go"は特にSTEELY DAN風。V.FELDMANも参加。
◎ BILL CANTOS 『 WHO ARE YOU 』 1995 C ★★
"Come Down "が NEW STEELY DAN 的サウンド。2ndが待ちどおしい。
◎RANDY GOODRUM 『 FOOL'S PARADISE 』 1982 C ★★★
音はA.O.R.ながら、STEELY DAN のブレイン E. SCHEINERがプロデュースしているので、
全体的にSTEELY
DANっぽく雰囲気に。特に" One More Fool"のホーンアレンジなど 『GAUCHO 』 的。
◎ FRANK WEBBER 『 FRANK WEBBER 』 1980 C ★★★
N.Y.という共通点からか、どことなく STEELY DAN 的な影がある。
◎ PLAYER 『 PLAYER 』 1977 D ★★
お馴染み、ウエストコーストA.O.R.のこの連中もルーツはSTEELY DANらしい。
◎ DANE DONOHUE 『 DANE DONOHUE 』 1978 D ★★★
TERENCE BOYLAN の魅力にタイトさが加わり、都会的なサウンドに。
◎ GINO VANNELI 『 BROTHER TO BROTHER 』
1978 D ★★★
音的にはさほど似てないかもしれないが、このスピード感、緊張感は合い通じる所があります。
◎ LITTLE RIVER BAND 『 DIAMANTINA COCKTAIL
』 1977 D ★★
" Happy Anniversary " が初期のSTEELY DAN風。
◎ CHRISTOPHER CROSS 『 CHRISTOPHER CROSS
』 1979 D ★★★
もともとS.D.の大ファンというCHRIS。"
Minstrel Gigolo "の曲調など、かなり意識している。M.OMARTIANが手掛けている。
◎ MICHAEL JOHNSON 『 DIALOGUE 』 1976 D ★★★
" Blackmail "がそれっぽい。ちなみにホーンはBRECKER
兄弟。
◎ THE DOOBIE BROTHERS 『 LIVE IN THE FAULT
LANE 』 D ★★
" Chinatown" などMcDONALD加入後のDOOBIE はしばしば亜流STEELY DAN的な曲が見られる。
◎ ORLEANS 『 FOREVER 』 1979 C ★★
半音ずらして歌うところまでFAGENに似てます。
◎10CC 『 LOOK HEAR!』 1980 D ★
" One Two Five " この曲は聴いてびっくり、リズムパターンが " Tomorrow's
Girls " とそっくり。
ただ しこちらの方が先なので、FAGEN先生も "やっちゃった"
なのでしょうか?
◎ WALTER WOLFMAN WASHINGTON 『 SADA 』 1991 E ★
生粋のニューオリンジアンブルーズマンの" Girl I Wanna Dance With You " の出だしが"
Josie "そっくりなモダンブルース。
なかなか聴けるアルバムです。 STEELY
DANもモダンブルースなのかも。
◎角松 敏樹 『 ALL IS VANITY 』 1991 D ★
" 夜離れ " が " Home At Last " そのままです。バックのメンバーも一部同じなのだから徹底している。
◎MARK WINKLER 『 HOTTEST NIGHT OF THE YEAR 』 1989 C ★★
JAZZを巧みに取りこんでいる点で共通するが、このアルバムが一番S.D.っぽい。
◎VAPOUR TRAILS 『 VAPOUR TRAILS 』 1979 B ★★
" Night Song "など全編にS.D.の影響が見うけられる。
◎GREG GUIDRY 『 OVER THE LINE 』 1982 D ★★
A.O.R..アルバムだが、"Darlin' It's You"がそれ風。
◎LARRY JOHN McNALLY 『 LARRY JOHN McNALLY 』 1981
◎LARRY JOHN McNALLY 『 FADE TO BLACK 』 1986 E ★
GARY KATZをプロデューサーに迎えた作品。渋めのR&Bという感じ
◎WHITREN + CART WRIGHT 『 RHYTHM HYMN 』 1983 D ★★
ROB MOUNSEYの参加が影響してるせいか、数曲でSTEELY DAN風のサウンドが。
◎MARSHALL HAIN 『 DANCING IN THE CITY 』 1978
J.MARSHALLがEYE TO EYE結成以前に発表した作品。
◎THE BLISS BAND 『 DINNER WITH RAOUL 』 1978
JEFF BAXTER製作。イギリス人ソングライター、PAUL BLISSの1st。
◎SAMUEL&PURDEY 『 MUSICALLY ADRIFT 』1999 C ★★
初期STEELY DANのサウンドを彷彿させるコーラスワーク等、UKのSTEELY DANのシンドロームの直系といえる。
E. SCHEINERやELLIOT RANDALLやFRANK FLOYDなども参加。特にRANDALLは聞き覚えのあるリフを連発している。
◎STEVE NIEVES 『 DREAM HARVEST 』1997 A ★★★★
SAX奏者ながら、ヴォーカルもなかなか。数曲でそれらしい曲が。
◎JANGO 『 DREAMTOWN 』 1999 A+ ★★★★★
上記のSTEVE NIEVESがバンド形態でサウンドを再構築。数曲の爽やかL.A.フュージョンを除くと、
"City Of Second Chance"、"Too Much Time"など、まさに STEELY DANワールド。
I play my worn out SteelyDan learn every riff in Parker's Band
なんて歌詞も。歌われてる内容も少しオーバーラップしてる感じ。
◎井上 鑑 『PROPHETIC DREAM』 1982 B ★
全編にわたってS.D.のオマージュ的な作品。A@の゛バルトークの影などは“Josie” そのまんま。
逆に“Cousin Dupree”的なリズムの曲も。
◎ SNEAKER 『 LOOSE IN THE WORLD 』 1982 C ★★
1st以上にS.D.化した2nd。もともとS.D.のコピーバンドだっただけあって、もろに影響されている。内容も悪くない。
◎ TOY MATINEE 『 TOY MATINEE 』 1990 D ★
PATRICK LEONARDのプロジェクト。音的にそれ程似てるわけではないが、コーラスワーク等、結構な影響受けてる様子。
◎MACKEY FEARY ? E ★★
“ It's Okay ”のベーストラックは “Peg” そのまま。
◎ CORDUROY 『 OUT OF HERE 』 2001 (1994) B ★★★ (ただし下記の2曲だけ)
限定版のみに収録のボーナストラック ゛ Paper Money ゛ は曲調といい歌い方といい、そっくりです。
ついでに ゛Simon's Tune゛ はデビュー時のS.D.そのまま。素人には恐らく判別できないほど。
◎FRANK GAMBALE 『 NOTE WORKER 』 1991 C ★
ご存知バカテクのギタリストもS.D.の影響下にある様で、゛ Calafia ゛などはホーンのアレンジなど、典型的です。
◎ROACHFORD 『 ROACHFORD 』1988 D ★
U.K.のソウルバンドのデビュー盤。歌い方など、間接的な影響はあるが、曲調はそれほどS.D.的でもないと思いました。
◎ MONKEY HOUSE 『 WELCOM TO THE CLUB 』 1992 B ★★★
゛Lazy Nina゛の秀逸カバーといい、゛JustLikeMe゛など、曲によりバラツキはあるものの、S.D.の影響が強い、
CANADAのバンド。アルバムのレベルも悪くないです。
◎ A CERTAIN RATIO D ★
ジャズをうまくとりいれてる部分など、S.D.の影響も垣間見れる。実験的なサウンドが面白い。
基本的にはU.K.ソウルバンド。